

保育士の視点から、子どもたちの日常を切り取り、当園が大切にしている保育のカタチをお届けします。
家事や仕事の合間に、ホッと一息つきながら読んでいただければ幸いです。
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※過去の記事はこちら
〜想像を形にし、分かち合う喜び〜
こんにちは、フレーベル西が丘みらい園(以下、みらい園)です。
前回の記事*では、「お祭りが楽しかった記憶」から、他者と協力し「喜んでもらいたい!」気持ちを具体的に形にしていった1年間の軌跡をご紹介しました。
*すくわく報告2025年度_03「やりたい!」から始まる物語|連載 道草を踊る vol_05 へ遷移します
こちらのグループは、子どもたちが自分たちで「計画から実行まで一貫して取り組む」ことに一年間取り組んできました。
今回は、子どもたちの「ピクニック」の企画から実行までの過程をご紹介したいと思います。
きっかけは、1月末の夕方、お迎えを待つ間の何気ない2人の会話でした。
「もうすぐバレンタインなんだって」「パーティーしたい」という声。
そこで担任が「明日みんなに提案してみたらどうかな?」と投げかけてみました。
次の日、早速「バレンタインパーティーがしたい」と朝の集まりで話題に挙げました。
すると・・・
「チョコを作りたい!」
「チョコサンドイッチがいいな~」
「前のピクニックのとき、『今度はサンドイッチを作っていきたいね』って話した!」
数ヶ月前にもピクニックを実施した子どもたち。自分たちの言葉をしっかり覚えていたようです。
その日は、それぞれ、やってみたいことを話しながら絵で表現し、アイデアを出し合いました。
「サンドイッチ弁当を作ってピクニックに行こう!」と決まると、活動は一気に具体化します。
描いて広げる: たこさんウインナー、たまご焼き、サンドイッチも入っているのにおにぎりも追加!?描くと共に新しいアイデアが生まれていました。
調べて深める: 「あと他には、お弁当って何が入ってるっけ…?」と身近な絵本に目を通し、「からあげもいいね!」とおかずが一品増えた子も。
作って試す: 積み木やフェルトを使い、「理想のサンドイッチ」を立体で試作。具材の重なりやボリュームを、手触りを通してイメージしていきます。
描くことや見立てることで、サンドイッチのイメージを一人ひとりがそれぞれの方法で友達と共有しました。
バレンタインをすぎた2月20日、いよいよピクニック当日。
クッキングとして、ツナマヨとチョコホイップ作り、年長児を中心に包丁にも挑戦しました。
できるだけ子どもたち自身で、準備の段階から進めていくことを大切にしています。
子どもたちが自分たちで混ぜて、挟んで、詰める。
「食べたくなっちゃった・・・」とチョコホイップの魅力を感じながらも、自分で作った特別なお弁当が完成。
お弁当をリュックに詰め込み、向かった先は冬の公園。
この日は肌寒い曇り空のお天気でしたが、園を出ると太陽が顔をのぞかせ、ピクニック日和に。
「早く食べたい!」「外で食べるとおいしいね!」
たくさん食べて、たくさんお喋りもして、公園でも遊んで。
大満足のピクニックとなりました。
今回の「ピクニック」の活動は、計画から実行まで約1ヶ月間続きました。
これまでも、「やってみたい!」と思いつくことはたくさんありました。
考えてみたけど実現しなかったこと、話している内に別の話題になることや、話して満足するということも。
「達成」だけでなく「過程」を丁寧に見守ります。
子どもたちの気持ちの向き具合・意欲を見ながら一緒に進めていくことを大切にしています。
子どもの興味関心がしっかりと動くタイミングで進んでいくことが意欲につながり、子どもが主となり進めることで、自分たちだけのユニークな活動をしていけると考えるからです。
お家でのお買い物や食事作りも、お子さんと一緒に「何食べたい?」「どんな形にする?」と相談するだけで、立派な「企画会議」になります。
「自分で決めた」という感覚は、子どもの食欲や意欲を驚くほど引き出してくれます。
特に今回のようなサンドイッチは、準備も少なく食育としても取り組みやすい活動でご家庭にもおすすめです。
近頃は、だいぶ暖かくなってきましたね。
皆さまも、小さなお弁当を持って近所の公園へ「探究ピクニック」に出かけてみませんか?
次回もどうぞお楽しみに!