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子どもの「睡眠」とどう向き合う?園での様子と工夫|ぎゅっと、わっと。~心と体のセルフケアにまつわる話~vol_04

こんにちは!フレーベル西が丘みらい園(以下、みらい園)です。

心と体のセルフケアにまつわる連載「ぎゅっと、わっと。」の第4回をお届けします。


ぎゅっと、わっと。~心と体のセルフケアにまつわる話~とは?

日々お子さんと向き合う保護者の皆様へ、みらい園の看護師(園内では「ナース」と呼んでいます)が、生きる力の一つであるセルフコンパッションを育むヒントをお届けいたします。

「そういう伝え方もあるのか!」といった気づきを得ていただいたり、親子で心も体も「自分を大切にできる(セルフコンパッション)」につながったり、そんなきっかけ作りになれば幸いです。


今回のテーマは「睡眠」。

「夜なかなか寝てくれない」「朝起きられなくて不機嫌…」「お昼寝って本当に必要なの?」など、ご家庭でも悩みや疑問が尽きないテーマではないでしょうか。

今回は、みらい園の【給食後】から【15時のおやつ】までのリアルな様子や、ナースの視点から「今日から試せる睡眠のコツ」についてお伝えします。


それぞれの休憩タイム

園での給食後から15時のおやつまでの時間は、多くの子どもたちはお昼寝をして過ごします。眠りに入る態勢や寝方は十人十色です。そんな中、眠くない子どもたちも勿論います。


「休むこと」の大切さを子どもたちにも伝える

みらい園では、園での時間をどう過ごすかは、子どもたち自身が決められるようにサポートしています。

それでも、「乳幼児期のお昼寝」や「身体を休める時間」はとても大切だと考えられているのは事実です。

特に幼児の子どもたちは、お昼寝の際なかなか眠りに入らない場合がありますが、「身体を休めることの大切さ」を伝え、ゴロゴロ過ごしたり、絵本を読んだり、 静かに休める環境を整えています。

そのように体を休めているうちに、自然とすやすや眠りにつく子がほとんどです。


成長とともに身に付く「眠る力」

みらい園では、成長段階に合わせてお昼寝の環境を整えています。

お昼寝の環境と取り組み

  • 0歳児(布団): 「慣れた保育士でないと寝ない」「1時間ほどで目が覚めてしまう」といった時期です。心地よい子守歌を歌うとともに、抱っこやおんぶなど一人ひとりの要望に合わせて抱き上げてゆらゆらしたりして入眠に寄り添います。

  • 1歳児以降(ローコット*): 「一人で心地よく眠る力」を育みます。1歳を過ぎてローコットで眠るようになると、不思議と1時間半〜2時間徐々にしっかりとまとまって眠るようになる子が増えていきます。

睡眠時間について

睡眠の長さには個人差があります。「午前中に20〜30分」「夕方までに30分弱」など、短い睡眠を組み合わせながら、その子のペースに合わせて無理なく過ごせるよう工夫しています。

*: ローコットとは、キャンプやアウトドアでも使われる簡易ベッド。当園の園児用のローコットは、メッシュ生地で通気性が良く、地面からの距離が低く安定しているものを採用しています。コットは床から浮いているため呼吸がしやすく、適度なフィット感が子どもたちに安心感を与えるようです。

「眠る力」がついてくると、よく考え、よく遊び、笑顔があふれてきます。そんな様子を見て、保育士同士でも喜び合っています。


睡眠に悩むお父さん・お母さんへ

園で子どもたちを見ていると、朝から不機嫌だったり、一日中ぐずぐずモードだったりする背景には、睡眠不足や生活リズムの乱れが隠れていることがよくあります。


仕事や家事に追われると、就寝時間がどうしても遅くなってしまうご家庭もあるのではないでしょうか。

「早く寝かせなきゃ」と分かってはいても、現実はワンオペ育児や残業などで思うようにいかないことも多いですよね。


まずはこれだけ決めればOK!【寝室に入る時間】

子どもたちの睡眠時間は保護者であるお父さん・お母さんの生活リズムから直接的な影響を受けます。

ここだけは踏ん張りどころです。「寝室に入る時間」を決めて、それを守るようにしましょう。


しかし、お父さん・お母さんが一生懸命になりすぎて疲れてしまっては本末転倒です。

決めた寝室に入る時間を達成するためにも手を抜ける所はどんどん抜いていきましょう。

例えば

  • 夕食はごはんとみそ汁だけでもOK

  • 食べた後のお皿はすぐに洗わなくてもOK(水に浸したり、泡タイプの洗剤を吹きかけておくなどの工夫はしておきましょう)

  • 明日の準備は明日でも間に合います。たくさん寝て、すっきり目覚めて、家族みんなで翌朝準備も楽しいですよ

最初は、心理的なハードルが高いと思います。まずは一つ、思い切って「やめてみる」を始めてみませんか。


完璧に家事をこなすことよりも、ご家族みんなが笑顔で過ごせることの方がずっと大切です。

「こうしなきゃ」を少しだけ横に置いて、「こうじゃなくても案外いけるかも」を探してみてはいかがでしょう。

園はいつでもご家庭の味方です!


寝入りの睡眠の質を上げよう!~"寝る子は育つ"は根拠がある~

子どもの成長には成長ホルモンの働きが不可欠です。


成長ホルモンは夜間の睡眠の前半に多い「深睡眠」の間に分泌されます。睡眠不足の子どもは脳の構造の発達が不十分になる傾向があると言われています。

睡眠不足によって脳の発達が妨げられると認知機能が低下し、問題行動が増加するという研究結果もあります。


入眠時の睡眠の質を向上させることで上記の状態の改善に繋がっていくんですね。


睡眠の質を高める!ナースのミニ知識

最後に、今日から試せる「睡眠環境づくりのコツ」をご紹介します。


① 寝室の環境を整える

  • 自分が寝やすい明るさはあると思います。しかし、できるだけ暗くなるよう工夫をすることで睡眠の質が上がります。遮光カーテン等を用いて、外からの光を少なくしましょう。

  • 気温 今の時期はエアコンを使用しているご家庭が多いかと思います。節電と思い、途中でエアコンが切れる設定にしては、睡眠の質が下がる可能性があります。夏は23~26℃、冬は19~22℃を保てるようにエアコンは朝までつけっぱなしが良いでしょう。

  • マットレスや敷布団 硬すぎても柔らかすぎても寝返りが打ちにくく、敷物に面している体が蒸れることで睡眠の質が低下します。程よい硬さと弾力性があるものか確認をしましょう。


② リビングの環境も整えよう

  • 照明はオレンジ系のやわらかい光に 寝る前は白色灯などの白い光を避け、間接照明やオレンジ色の温かい光に切り替えると、スムーズに入眠しやすくなります。理想の明るさは「雰囲気の良いレストラン」です。

  • リビングは「19℃以上」が目安 研究では、リビングが18℃以下の場合、睡眠障害の確率が1.4倍になるとのことです。リビングは19℃以上になるように調節しましょう。


おわりに

日本の現代社会において、理想的な睡眠時間を毎日完璧に確保するのは、大人にとっても子どもにとっても簡単なことではありません。

まずは知識として「これくらいが理想なんだな」と知っておき、「できることから無理なく少しずつ近づけていく」くらいの気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか。


子どもの睡眠や生活リズムについて気になることがあれば、いつでも園の保育士やナースにお気軽にご相談ください!