


フレーベル西が丘みらい園(以下、みらい園)ホームページをご利用の皆様へ。
ほけんだよりWeb版「ぎゅっと、わっと。~心と体のセルフケアにまつわる話~」がスタートします。
お子さんへの伝え方に悩む場面、ありませんか。
日々お子さんと向き合う保護者の皆様へ、みらい園の看護師(園内では「ナース」と呼んでいます)が、専門知識だけでなく、園での取り組み事例を踏まえながら、親子の心と体がふっと軽くなるようなセルフケアのヒントをお伝えしていきます。
「そういう伝え方もあるのか~」といった気づきを得ていただいたり、親子で心も体も「自分を大切にできる(セルフコンパッション)」につながったり、そんなきっかけ作りになれば幸いです。
5月に入り、爽やかな風が心地よい季節になりました。
しかし、例年のデータを見ると、5月中旬からは一気に気温が上昇し、25℃を超える「夏日」が増えてきます。
体がまだ暑さに慣れていないこの時期、実は熱中症のリスクが高まります。
本格的な夏が来る前に、親子で楽しく「暑熱順化(しょねつじゅんか:暑さに強い体づくり)」を始めてみませんか?
熱中症とは?|園での子どもたちへの伝え方
園で使用した紙芝居 出典:「あついひのおともだち」かとうようこ 脚本/はやしますみ 絵/童心社
毎年、みらい園では看護師(ナース)による「熱中症のお話(保健指導)」を行っています。
実は、ナースも、「どうすれば難しい話を子どもたちに自分事として捉えてもらえるかな?」と、毎回ドキドキしながら試行錯誤しています。
今回は紙芝居を使って、「熱中症になると体はどうなる?」「ならないためには何が必要?」というお話をしました。
すると、子どもたちから嬉しい反応が!
「帽子と、お茶!」
「お外に行くときは、帽子かぶるんだよね!」
元気いっぱいの声が返ってきました。
驚いたのはその後です。
2歳児クラスでは、内容をよく理解した人が、まだピンときていないお友達に「お茶飲まなきゃ~」「帽子だよ」と優しく教え合う姿が見られました。
「自分を大切にすること」が、自然と「お友達を大切にすること」に繋がっていく。そんな心温まる瞬間でした。
こうした保健指導に力を入れているのには、以前の、ある出来事がきっかけでした。
朝から少し元気のない様子だった女の子がいました。公園から帰ってくると顔が真っ赤で、足元もふらふら……。
熱中症の症状が見られたため、すぐにクールダウンと水分補給を行いました。
落ち着いてから話を聞いてみると、その日は「寝坊して、朝ごはんを食べられていなかった」とのこと。
また、外での活動中、つい夢中になって「帽子を脱いでしまい、水分補給もあまりしていなかった」ことがわかりました。
自分の体を大切にすることは、決して難しいことではありません。
「朝ごはんを食べてパワーをチャージすること」 「帽子で頭を守ること」「休憩をしてお茶を飲むこと」
こうした毎日の食事や睡眠、服装といった小さな選択の積み重ねの大切さを伝え続けなければと、改めて教えられた出来事でした。
保護者の皆様も、「子どもにどう伝えたらいいの?」と悩むことがあるかもしれません。
本格的な夏を前に、今から親子で取り組める具体的なセルフケアをご紹介します。
① 生活リズムを規則正しく(まずは睡眠!)
一番の基本は睡眠です。リズムを作る鍵は「起きる時間を固定する」こと。
たとえ前日寝るのが遅くなってしまったとしても、翌朝は同じ時間に「強制的」に起きることで、体のサイクルが整っていきます。
② シャワーではなく、湯船につかる
お風呂は「真夏の暑さの疑似体験」になります。
ぬるま湯に浸かってリラックスしながら、徐々に体を暑さに慣らしていきましょう。
最低でも週に3日、湯船に浸かる習慣ができると理想的です。
③ 朝ごはんを必ず食べる
炭水化物は活動のエネルギー源です。
おにぎりはもちろん、すぐ登園する朝なら、エネルギーに変換されやすいスパゲティなどもおすすめです。
また、水分と塩分が摂れるお味噌汁は万能です。
お湯を注ぐだけのものでも構いませんので、ぜひ一品添えてみてください。
④ 服装や冷却アイテムを準備する
「半袖・半ズボン」への切り替えだけでなく、素材にも注目しましょう。
虫除けのためにレギンスを履いたり、肌着を着ていないお子さんも見受けられますが、冷感素材や吸汗速乾性の高いものを選ぶことで、体感温度は大きく変わります。
「自分の体を守るために、お茶を飲む」 「自分の体を守るために、帽子を被る」
これらは小さな一歩ですが、立派なセルフコンパッション(自分を大切にする力)です。
子どもたちが自分の体を「宝物」のように大切に思えるよう、私たちも園で寄り添い続けていきます。
5月の急な気温上昇に備え、まずは「お茶と帽子」の合言葉から、親子で夏支度を始めてみてはいかがでしょうか。
次回の「ぎゅっと、わっと。」もお楽しみに!